オフラインの顧客分析サービス「ウォークインサイト(WALK INSIGHTS)」を提供するモバイルAブリッジ(安英壹代表取締役CEO)は、独自の分析技術による新サービスの拡充を図る。

森谷武浩取締役CTO
 ウォークインサイトは、実店舗や施設にセンサを取り付け、店外、店内の顧客の動きを分析するサービス。2015年10月にサービスを開始して以来、国内に数百台規模でセンサを設置し、サービスを提供している。「今まで、オンライン分野におけるリテールデータの活用で多くの企業が分析ツールを導入しているが、オフライン分野での活用は発展途上で、改善できる余地が大きい」(森谷武浩・取締役CTO)と、サービス開始の経緯を語る。

 これまで、リアル店舗データを分析する際はPOSデータを利用した購入情報が中心だった。しかし、ウォークインサイトは、商品を購入していない顧客の傾向を把握して、みえなかった指標の可視化に成功。また、商品棚割ごとの滞在時間割合や階層の移動率を調べ、店舗改善およびマーケティングの計画策定に活用する。取得した情報はダッシュボードとして可視化した。さらに、企業側のニーズに合わせてのオプション分析サービスも提供する。

「ウォークインサイト」のセンサ

 日本の製品・サービス、文化に憧れ、日本を訪れる外国人の数は、近年、増加する一方だ。いち早く、インバウンド需要を掘り起こすために、訪日外国人分析(特許出願済)のサービスも増やした。現状、鉄道会社や自治体、店舗から、サービスへの引き合いが増えている。独自の技術により、設置場所周辺の訪日外国人の国籍別割合や人数、動線、時間帯など、インバウンドにおけるマーケティング戦略やリサーチツールとしての活用シーンを増やした。「中国の大型連休の春節期間に、なぜか中国人より韓国人の数が多かった。一方、三月に中国人旅行客のピークを検測したが、よく調べると花見が目的で訪日したことがわかった。分析データには、常に予想・常識を超える新しい発見がある」と、インバウンドのマーケティング戦略立案に役立つ分析ツール導入の価値について語った。分析対象国は、30か国に上る。

 モバイルAブリッジは、店舗顧客分析や訪日外国人分析、O2Oサービスを事業の三本柱として、分析サービスの拡充および新たなパートナーの獲得に注力していく構えだ。すでに、大手調査会社、IT商社とのパートナーシップを結び、拡販を目指す。(鄭麗花)