オーシャンブリッジ(持木隆介社長)は、主力製品のファイル軽量化ソフト「NXPowerLite」で、他システムへの組み込みを目的としたソフトウェア開発キット(SDK)の販売を強化する。文書管理システムやクラウドアプリケーションを開発するSIerが、データベース容量やネットワーク負荷を削減する技術として活用できる。

 NXPowerLiteは、画像の解像度や圧縮率の調整、不要なメタデータの削除などを行うことによって、視覚的に影響のない範囲で文書や画像のファイルサイズを軽量化するソフト。Word/Excel/PowerPoint、PDF、JPEGの各ファイル形式に対応しており、軽量化後のファイルも形式が変わらないため、専用ビューアや展開作業などを行わなくても処理後のファイルを引き続き閲覧・編集できる。

 従来は、サーバー上のファイルを定期的に軽量化する「ファイルサーバーエディション」と、従業員の各PC上で任意のファイルを軽量化する「デスクトップエディション」の2製品を主に販売していたが、今後はそれらに加え、昨年提供を開始したSDKの販売に力を入れる。SDKを利用すると、独自開発のアプリケーションやウェブサービスから、NXPowerLiteのファイル軽量化機能を簡単に呼び出して利用できる。データベース内に格納されている文書や画像を軽量化する、各PCにソフトをインストールするのではなくイントラネット上のウェブサイトでファイル軽量化機能を提供する、といった需要に対応できる。

川喜田 徹
取締役
 オーシャンブリッジで営業を統括する川喜田徹・取締役は、「業務システムのクラウド化が進み、ネットワークやストレージのコストをあらためて意識する企業が増えている」と指摘。クラウドサービスの業務利用にあたっては、容量やトラフィックに応じて従量制で課金されるほか、データ送受信の待ち時間が業務効率の低下につながるなど、データ量がビジネスに与える影響が大きく、ファイル軽量化のニーズが高まっているという。また、「ファイル容量の削減は、バックアップ/リストア時間の短縮にもつながる」(川喜田取締役)ため、とくに経営層に対しては障害からの復旧スピードを速められるというメリットが有効な訴求ポイントになっているとのこと。

 すでにこのSDKを利用してデータベース軽量化ソリューションを開発したSIerもあるといい、オーシャンブリッジではSharePointやNotesベースの文書管理システムを手がけるベンダーや、クラウドストレージの事業者や販売業者など幅広いSIer、ISVに提案を進めていく考え。(日高 彰)