コンシューマ向けPCカメラの提供で知名度の高いロジクール(ヘンリー・タン社長)が、法人向け会議システムの販売に本腰を入れている。すでにワールドワイドでは、昨年の時点で会議システム関連市場において台数ベースで2位のシェアを確保。今年は、トップシェアを狙っている。あくまでもハードウェアにこだわり、ソフトウェアメーカーなどベンダーとの協業強化で拡販を図っていく方針だ。

 家電量販店やパソコン専門店のPOSデータを集計している「BCNランキング」によれば、ロジクールは国内PCカメラ市場でトップシェアを獲得。しかも3年連続トップを達成している。また、ウェブカメラやヘッドセットなども販売しており、コンシューマ市場では、かなり知名度が高い。

さまざまな場所や状況に対応するロジクールの会議システム

 法人向けにもコンシューマで提供している製品技術などを生かし、ウェブカメラや会議用カメラ、ヘッドセットなどを組み合わせて会議システムとして提供している。昨年はワールドワイドの関連市場において、ポリコムを上回ってシェア2位につけている。ただ、ビデオコラボレーショングループのスコット・ワートンVP&GMは、「(法人市場では)まだまだ知名度が低い。今の状況を打破して、今年は台数ベースで必ずトップシェアを獲得する」と意気込む。なお、現段階でトップシェアを維持しているのはシスコシステムズとなる。

スコット・ワートン
VP&GM
 会議システム関連ビジネスにおけるロジクールの最大の強みは、ハードの提供に徹している点だ。会議システムに必要なソフトを提供するメーカーやSIerなどと組んで、ソリューションとして提供している。ワートンVP&GMは、「競合は一社完結に固執する可能性があるが、当社は、あくまでもハードにこだわっている。ソフトやサービスの充実を追求しているパートナーとの関係を深めることで、さまざまなユーザーのニーズに応えることができる」としている。例を挙げれば、日本のベンダーとしてウェブ会議やテレビ会議をクラウドサービスで提供するブイキューブとパートナーシップを組んでおり、多くのユーザー企業を獲得している状況だ。

 今後のビジネス拡大策については、ブイキューブとのパートナーシップのように「クラウドベースの会議システムを利用する傾向が高まっており、クラウドサービスを提供するベンダーとの協業強化を進めていく」との方針を示している。とくに、日本では「クラウドサービスを提供するケースが多くなっていることに加え、機器を設置するためのオンプレミス型ビジネスにも長けているということで、SIerとパートナーシップを深めていきたい」意向だ。(佐相彰彦)