【上海発】ヤマハ中国法人の雅馬哈楽器音響(中国)投資は6月3日、同国市場で販売する新製品として、企業向けギガビットアクセスルータ「RTX820」を発表した。販売代理店を通じて提供し、まずは初年度で1000台の販売を目指す。(真鍋 武)

 「RTX820」は、日本で販売しているファイアウォール製品「FWX120」の機能をベースに、中国市場向けルータ「RTX800」の後継機として開発した。スループット値は最大1Gbit/s、VPNスループット(AES)値は最大200Mbit/sを実現。中国語GUIを搭載し、セキュリティ・ルータ・管理の各機能を設定できる。ルータ上でLuaスクリプトを実行して、自動設定の変更やメール通知などをプログラミングすることも可能。さらに、ヤマハ製スイッチなどのネットワーク機器と連携させて、接続構成や各ポートの状態をGUI上に表示したり、スイッチの設定をルータから管理したりできる機能も搭載した。

小野田充宏
網絡会議企画室室長
 小野田充宏・網絡会議企画室室長は、「高品質・高信頼性が武器だ」と新製品の特徴について説明。RTX820の故障率は0.0X%以下と堅牢性にすぐれ、他社製品と比較して故障を10分の1程度に抑えられるという。そのため、保証期間は通常の1年に加え、オプションで合計3年の保証期間に対応する。故障率が低く、豊富なマネジメント機能を備えているため、同製品を扱うSIerなどの代理店は、保守サポートの負担を軽減できる。

 価格は税込で3500~4000元の見込み。シスコシステムズなどの競合製品よりも安価に抑える。発売を記念して、割引などの販促キャンペーンの実施も検討している。雅馬哈楽器音響(中国)投資では、新製品で日系のみならず中国の地場SIerを開拓し、ローカルビジネスを強化する考えだ。

新製品のルータ「RTX820」
 また同日、ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン「YVC-300」も中国市場で販売すると発表した。同製品は、少人数向け会議用マイクスピーカー「PJPー20UR」の後継モデルで、日本では昨年10月から販売している。高性能のエコーキャンセラーなど、ヤマハ独自の音声処理技術を搭載するほか、瞬間最大音量91dB、再生周波数帯域190~20000Hzを実現し、PJPー20URと比べて2倍の音量出力に対応する。また、USB接続、Bluetooth接続、AUDIO接続のインターフェースを搭載しており、PCやスマートデバイス、ビデオ会議システムと柔軟に接続できる。