JBグループのJBアドバンスト・テクノロジー(谷口卓社長)は、生産管理システム「R-PiCS」シリーズに見込生産の機能を追加した「R-PiCS NX」の提供を今夏に開始する。これまでは、受注生産に対応した製品で組立加工業など特定分野でユーザー企業を獲得してきたが、今後は大量生産を行う工場をはじめ、中堅・中小規模の製造業にもアプローチしユーザー層を広げていく。

 R-PiCS NXは、独自に開発したMRPエンジンを搭載し、従来モデルにはない機能として基準日程計画(MPS)にもとづいた見込生産に対応した。MPS管理に加えて、製番管理やプロジェクト管理の方式も選択が可能だ。画面項目や帳票出力項目のカスタム設定が可能で、画面項目、入力形式、帳票出力項目などを特別な知識を必要としないで自由に設定できる。製品機能強化、各種法改正、OSやデータベースの更新などの最新環境に対応する機能の搭載によって、クラウドやIoTなど最新の環境にも対応。システム導入後も、常に最新の状態で利用が可能となる。

菅 岳大グループリーダー(左)と松下智孝部長

 菅岳大・マーケティングオペレーショングループグループリーダーは、「受注生産がメインの企業だけでなく、大量生産を必要とする製造業の要望にも応えることができる」と自信をみせており、中堅・中小規模の製造業を中心に新規顧客を開拓していくという。「中堅・中小企業では、アナログで生産管理を行っているケースが多いが、最近では業務効率化に向けてITシステムの導入を図る傾向が高まっている」という。同社やJBグループ会社を通して拡販し、2018年度末までに50社への導入を目標に据えている。

 また、同社はIoT事業部を設置し、新たなビジネスに着手しようとしている。松下智孝・ソフトウェア開発事業部R-PiCS開発部部長は、「装置からデータを収集してBIで分析しながら生産管理につなげるなど、R-PiCSを含めた新たなソリューションの創造も模索していきたい」との考えを示している。(佐相彰彦)