【上海発】6月29日~7月1日の3日間、上海でアジア最大規模のモバイル通信関連見本市「Mobile World Congress Shanghai(MWCS2016)」が開催された。業界団体のGSM Association(GSMA、Mats Granryd事務局長)が主催する見本市で、昨年を100社上回る約450社が出展した。

 展示ホールでは、5GやIoT(Internet of Things)、コネクテッドカー、VR(Vertual Reality)など最新のモバイル通信関連技術を各社がアピール。とくにVR関連のエリアは好評で、体験コーナーでは行列もみられた。HTCとValveが共同開発しているVRデバイス「VIVE」は、ひときわ大きなブースを構えて存在感を示していた。

 約450社が出展したMWCS2016だが、昨年と比較するとグローバル色が強まった印象だ。香港や台湾、韓国、タイなど、アジアの国・地域だけでなく、英国やイスラエル、カナダ、ルーマニアなど、15の国・地域パビリオンが設置され、中国本土以外を本拠地とする企業が100社以上出展した。GSMAの調査によると、2015年のAPAC地域のモバイルユーザー数は25億人で、20年には31億人に到達する見込み。拡大するAPAC地域のモバイル通信関連市場に参入するグローバル企業が増えているのだ。

グローバル色が強まったMWCS2016

 一方、日本企業では、NTTドコモの吉澤和弘社長やKDDIの田中孝司社長がキーノートで講演したほか、NECは大会スポンサーとして後援。展示会場では、オンキヨーが大きなブースを設置し、最新のオーディオ関連製品をアピールした。ただし、日本企業の出展企業数は周辺国と比べて少なかった。(真鍋 武)