騰訊(テンセント、馬化騰・董事会主席兼CEO)は7月5~6日、本拠地の深圳で、クラウドサービス「騰訊雲(qcloud)」のイベント「“雲+未来”峰会」を開催した。初日の講演会にはパートナーや開発者など約1100人が参加し、騰訊雲の新サービスや新たな協業が発表された。講演の様子は、同社のプラットフォームを通じてオンラインでも同時に放送された。(真鍋 武)

馬化騰
董事会主席兼CEO
 馬・董事会主席兼CEOは、基調講演で「騰訊雲」の事業戦略を紹介。「クラウドは“互聯網+”の必須要素だ」と述べ、今後の発展余地が大きいことを示すとともに、シェアリングエコノミーへの応用や、エコシステム構築に意欲を示した。テンセントは昨年9月、今後5年間でクラウド事業に100億元を投資する計画を発表しており、サービス強化やパートナー開拓、海外拠点の拡張に注力。同社の15年度(15年12月期)決算報告書によると、クラウド事業の売上高は前年比100%増以上のペースで成長している。

 また、馬・董事会主席兼CEOは、「今後、ほとんどのハイテクイノベーションは、クラウドによって現れる」と述べ、AI・IoT・無人運転・ロボットなどの最新技術をクラウドを通して実現していく方向性を示した。

 新サービスとしては、ビッグデータプラットフォーム「数智方略1.0」と、物理サーバーサービス「黑石」、「視頻(Live Video Broadcasting)」、「COS(Cloud Object Service)」のバージョンアップが発表された。「数智方略」は広東省旅游部がすでに採用し、観光エリアの客流分析などに活用しているという。

 さらにイベントでは、業務ソフト大手の金蝶軟件集団とSIerの中軟国際が、「騰訊雲」の戦略パートナーになったことを明らかにした。金蝶とは、各種業界向けソリューションやリソース共有、ブランディングなどで提携。中軟国際とは、顧客開拓などで協力していく。