【上海発】物流ITサービスを手がけるロジザード(金澤茂則社長)は、中国現地法人として龍騎士供応鏈科技(上海)を設立し、このほど事業活動を開始した。クラウド型倉庫管理システム「e倉管」の販売や導入・運用コンサルティングを展開していく。設立3年目での単年度黒字を目指す。(真鍋 武)

 ロジザードは、2007年に中国市場に進出し、日系物流業を中心とした倉庫管理システムの販売を開始。13年には、上海に連絡事務所を開設し、現地での運用サポートを展開するなど、業容を拡大して約10件の導入実績をあげてきた。

 しかし、中国におけるクラウドサービスの提供で必要となるICPライセンスを日本企業が取得することは困難なことから、これまでは、同社のクラウド型倉庫管理システム「ロジザードZERO」をオンプレミス版として販売してきた。そのため、ユーザーにとっては初期費用の負担が大きく、導入期間も長くかかるというネックを抱えていた。

 そこでロジザードは、ICPライセンスを有する地場ITベンダーの晟元信息技術(大連)と提携。同社にロジザードZEROをOEM供給することで、e倉管としてクラウド型での提供を実現した。これに伴い今回、上海事務所を現地法人に発展させたかたちだ。ユーザーは、初期費用を抑えた月額制サービスとして利用できるほか、元による決済が可能となる。

 現在、龍騎士供応鏈科技(上海)の従業員数は約10人。日系・非日系を問わず、中国国内の倉庫で製品の出入荷や在庫管理を行う商社や製造業、卸小売業、物流業を主なターゲットとしてe倉管を販売していく。

劉菲
副総経理
 劉菲副総経理は、「競争が激しくなって、高い品質の物流が求められているEコマース関連の事業を展開する企業の需要を期待している。中国国内におけるブランド名をe倉管にしたのもそのためだ」と説明する。

 また、e倉管に加え、ERPやPOS、EC管理などのサプライチェーンに関わる連携製品も提案していく。中国における物流網の構築を必要とする企業に対しては、既存ユーザーの物流業を紹介するサービスも提供する方針だ。