TIS(桑野徹社長)とシンガポールテレコミュニケーションズ(Singtel)は、情報セキュリティ事業で業務提携した。Singtelのセキュリティ子会社の米Trustwave(トラストウェーブ)のセキュリティサービスを、TISが国内で独占的に販売する。これによって、TISは新しいセキュリティ脅威への対応力を大幅に高める。

 具体的には、世界各地に展開したSingtelグループのSOC(セキュリティ運用センター)を通じて、セキュリティ脅威にリアルタイムで対応するサービスをクラウド方式で提供する。TISでは、自ら直販するとともに、国内一次代理店として卸販売も行うことで、「2020年までに同事業で売上高100億円規模に拡大させる」(稲葉誠之副社長)方針だ。
 
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左からTISの稲葉誠之副社長、Singtelのビル・チャンCEO、米Trustwaveのリック・ミラーCEO

 今回、SingtelとTrustwaveが国内における独占的なビジネスパートナーとしてTISを選んだ理由を米Trustwaveのリック・ミラーCEOは、(1)TISが情報セキュリティ事業に力を入れており、実力もある、(2)まとまった額の売上目標を掲げている。そして(3)Amazon AWSを率先して採り入れるなど海外企業とのパートナーシップの実績がある――の3点をあげた。

 また、Singtelのビル・チャンCEOは、「東京五輪の開催に向けて、これまで以上にグローバルかつリアルタイムな対応が求められている」と、日本企業が攻撃の対象になるケースが増える懸念があると指摘。「デジタルへの依存度が高まれば高まるほど、万が一、防ぎきれなかったときの被害も大きくなりやすい」と、しっかりとした備えをしていく必要性を訴えた。