韓国大手非銀行系金融グループのハンファ生命保険が10月12日、韓国ソウル汝矣島63ビルにFinTech育成センター・ドリームプラス63を開設した。金融業界においてこれまで蓄積してきたノウハウを集大成し、金融業間のサービス連携や技術、アイデアの共有を同センターを通じて実現し、FinTechエコシステムの構築を目指す。

 韓国統計庁の「6月雇用動向」によると、平均失業率は3.6%で、そのうち、15~29歳の失業率は10.3%にのぼり、若年層の就業難は深刻だ。こうした状況にハンファ生命保険は、同センターのオープンイノベーション活動で、市場環境の変化を機敏に捉え、製品・サービスの市場導入を加速し、韓国国家戦略として進める「創造経済」の活性化および若年層の起業を推進する。これにより、若年就業問題を解消し、社会貢献を果たす。

金鍾源
東京事務所所長
 すでに、個人信用評価やロボアドバイザ、個人資産管理、金融情報プラットフォームなど、新しいイノベーションを牽引するスタートアップ企業11社が選出され、ドリームプラス63に入居している。センターでは、各企業の事業を早期に軌道に乗せるためにオフィス空間を提供するほか、3社ごとに専任担当者を置き、企業の状況に合わせて、法律や会計税務、広報・マーケティングの支援をする。さらに、金融企業との事業提携や投資誘致、海外グローバルネットワークを活用した海外進出支援を通じて、国際レベルのFinTech企業の育成を目指す。

 ハンファ生命保険東京事務所の金鍾源所長は、「FinTech育成センター・ドリームプラス63の入居審査は、金融企業との提携可能性および技術力の差異性、人材構成、事業の収益性を重要視した」とし、革新的なFinTech企業の発掘で金融業界のオープンイノーベション旋風を巻き起こすと意気込む。(鄭麗花)