広島市に本社を置くシステム開発ベンダーのエコー・システム(宇郷亮代表取締役)は、受託ソフトウェア開発主体からクラウドサービス型を中心に業種業態に応じた自社開発アプリケーションの販売を強化している。最近では、システム導入案件で開発したお弁当注文システムやタクシー配車システムなどを展開し、全売上高に占めるアプリ販売の割合が2割に拡大。今後5年でこれを5割に伸ばす。

 同社が昨年開発したお弁当EDIシステム「お弁当たのみませんか~?」は、基幹システムを手がけている西日本地区で毎日200食ほどのお弁当を注文する某社から依頼を受け開発。その会社は従来、総務部門が各部門から午前中に取りまとめ給食業者に発注していた。この繁雑な作業を効率化するシステム開発の依頼を受けエコー・システムがウェブアプリを開発した。価格は利用者数に応じ月額5000円から1万円。
 
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宇郷 亮
代表取締役
 同システムは、各部門がタブレット端末からタッチパネルで注文するお弁当の個数を入力、これを集計し給食会社に一括して簡単に発注することが可能で、請求書の出力もできる。担当する竹本博文・システム営業部長は、「発注側のアプリだけでなく、給食業者向けに展開するため、受注側の業務効率にも役立てるアプリを開発した」と、販売先の開拓を急いでいる。

 また、同じく既存の顧客からの注文で開発したスマートフォンを活用したタクシー配車システムを汎用アプリ「Smart to TAXI」として横展開を開始している。2016年5月に現行のアナログ無線が使用できなくなり、デジタル無線導入のコスト増に悩むタクシー会社に展開する。Smart to TAXIは、スマートフォンにタクシーのメーターと連動するアプリを搭載し、スマートフォンに基地局の配車システムの情報を届けることが可能だ。ドライバーはメーター操作と同じ要領で配車指示の情報が得られる。基地局の配車担当はGPSで顧客の近くにいるタクシーに配車指示ができる。

 宇郷社長は、「当社は全国に8拠点の事業所を構える。各地区で得た顧客の要望を踏まえ、独自のクラウドサービス用のアプリを開発している。利益率を拡大するうえで、アプリ販売の比率を高めていく」と話している。(谷畑良胤)