キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ、坂田正弘社長)は、複合機と連携するクラウド型情報共有サービス「HOME」の機能を刷新した。ポイントはモバイル対応の一段の強化だ。複合機は構造上、オフィスの外に持ち出せない。そこでHOMEでは、どこにいてもファクシミリをはじめとする複合機の情報を閲覧できるようにする。今回はHOMEのユーザーインターフェース(UI)を刷新。FacebookメッセンジャーやLINEといったメッセージサービスで馴じみがある“吹き出し型のUI”をスマートフォン用アプリに全面的に採り入れた。吹き出し型UIを使って、オンラインストレージのファイルやファクシミリの画像データ、スケジュール、タスク管理といったコンテンツをやりとりできる。

 通常のメッセージアプリは、コミュニケーションが主な用途だが、HOMEは「ファイル共有やファクシミリ、スケジュールなどとの連携により、業務を円滑化できる」(キヤノンMJの小野寺徹・SMBクラウド企画部部長)ようにしたところがポイントだ。
 
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写真左からキヤノンMJの小野寺徹部長、
石倉健チーフ

 例えば、タスク管理と吹き出し型UIを連携させ、「○○日までに企画書を作成すること」というタスクに紐づいたメッセージを書き込めば、進捗状況が一目でわかる。石倉健・クラウドサービス運用企画課チーフは、「メールでのやりとりは既読/未読がわからなかったり、どのタスクとどのメールスレッドがリンクしているのかわかりにくい課題があった」と指摘。すでに高い認知度を得ている吹き出し型のUIをHOMEに取り込むことで使い勝手を高めた。

 複合機で扱う情報をスマートフォンやタブレット端末で閲覧したいというニーズは根強くあり、HOMEを始めて7年余りで、オンラインストレージやファクシミリ閲覧、電子メール、情報セキュリティ、スケジュールなど一連のHOME関連サービスのユーザーはおよそ4万社を獲得している。

 HOME関連の一連のサービス群のうち、情報共有機能を利用しているユーザーは、HOME全体の利用社のうち約3000社。今回、刷新した機能は、すでに情報共有機能を利用しているユーザーであれば、契約形態はそのままで新しい吹き出し型UIの「HOME Type-AP」に随時移行することが可能。同時にキヤノンMJでは向こう1年で新規に1000社の「HOME Type-AP」ユーザーを獲得していく計画を立てている。
 
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 HOMEの販売パートナーは全国に約470社あり、キヤノンMJによる直接販売と販売パートナーによる間接販売の比率はほぼ半々で推移している。今後もHOMEのサービス内容を拡充していく予定で、2020年までに今の2倍近い7万社のユーザー獲得を目指している。(安藤章司)