パナソニックシステムネットワークス(片倉達夫社長)は2月8日、国際カードブランド5社が共同で設立した団体であるPCI SSCが定める国際標準PCI PTSのセキュリティ要件SREDに対応したPOS接続型マルチ決済端末を、大手流通店舗やチェーン店などの流通業に向けて2月下旬に発売すると発表した。

 新製品は、PCI SSCが定める暗証番号を入力する装置に関するセキュリティ基準(PCI PTS)に対応し、カード会員情報を読み取った直後に、そのデータを暗号化してセキュアに転送するなどセキュリティ要件SREDを満たす端末。これにより、カード情報を読み取ってから決済情報処理センターに届くまで、カード情報を一気通貫で暗号化された状態で処理できるPCI P2PEソリューションの導入が可能となる。

 加盟店は、PCI P2PEソリューションを導入することで、カード情報をPOS端末上に残すことなく、決済ネットワークに送信できるため情報漏えいリスクの極小化を図ることができる。データセキュリティの国際基準であるPCI DSS準拠を目指すPOS加盟店では、認定済PCI P2PEソリューションを導入することで、通常約300項目のPCI DSS審査要件を最小で10分の1程度にまで縮小することができる。

 決済端末は、クレジットカード決済の磁気ストライプ、接触IC、非接触IC決済に対し、同時待ち受けに対応しているため、カード利用者が自ら決済手段を選択することができる。また、コンパクトサイズでありながら、磁気カードリーダーをスキャンさせるためのカード滑走距離を長くし、誘導ランプにより接触ICカード挿入口を認識しやすくすることで利用者自身での操作を可能とし、「セルフ操作決済」を検討しているPOS加盟店の運用にも配慮した。

 磁気ストライプ、接触IC、非接触ICカードリーダー/ライター機能を一体化したコンパクトモデルで、レジ周りの省スペース化を実現。また、ACケーブル給電に加え、POS端末とUSBケーブル1本で接続して給電可能なUSB給電にも対応しており、簡単設置を可能としている。さらに、盗難対策として、端末背面のビス止めや、盗難防止ケーブル取り付けが可能な機構を設けている。なお、今後、磁気ストライプ、接触IC、非接触ICカードリーダー/ライターユニットそれぞれを分離し、POS端末などへの柔軟な組み込みに対応したセパレートモデル「JT-R610シリーズ」の発売も予定している。

 価格はオープン。同社では、キャッシュレス社会の実現に向け、流通業界、外食業界などへの新たな決済端末の提供を通じて、PCI P2PEソリューションの実現を促進していく考え。