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上海ブライトビジョン ソリューションビジネスに注力 基幹業務システム「STEP Pro」の販売強化

2017/03/01 09:00

週刊BCN 2017年02月20日vol.1666掲載

 日系企業を中心にSI・ITサービス事業を手がける上海立派信息技術(上海ブライトビジョン、祝磊総経理)が、ソリューション提供に力を注いでいる。同社は2017年、香港のTime Rise Engineering(TRE、上野隆董事長)が開発した基幹業務システムSTEP Proの提案を強化。江文師副総経理は、「向こう1年間で5社への提供を目指す」と意欲を示している。

江文師
副総経理

 上海ブライトビジョンは、03年に設立した中国のローカルITベンダー。資本金は150万元で、このうちの3分の1を東芝テックが出資。約75人の従業員を有している。

 もともとは日本向けオフショア開発を手がけていたが、早期に中国国内ビジネスに舵を切り、現在、上海拠点では売上高の9割を国内から捻出している。出資元の東芝テックとは、流通関連の案件で密に連携。また、日立物流ソフトウェア中国法人の物流業向け案件にも深く携わる。

 一方で同社は近年、主体的な営業活動を活発化させており、ソリューション提供に力を注いでいる。とくに17年、販売を強化するのが、TRE製のSTEP Proだ。受発注・在庫管理、会計管理、簡易生産管理、給与管理などのモジュールを備えた貿易・製造業・小売業向けの基幹業務システムで、これまで累計で約220社が導入している。TREは、同製品の展開にあたって香港・華南エリアを担当。一方、上海ブライトビジョンは、それ以外の中国本土エリアで、15年から唯一の販売代理店を務めている。

 江副総経理は、「日本語・英語・中国語のマルチ言語に対応しており、もともと中国向けに開発された製品なので、税制にも完全対応している」とSTEP Proの特徴を説明。上海ブライトビジョンでは、すでに10社の導入実績をあげており、「顧客の活用事例を紹介するなどして、魅力を伝えていきたい」としている。(真鍋 武)
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