金融機関のミドル・バックオフィス向けソリューションを提供する米ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ(ブロードリッジ)は、金融市場でのブロックチェーンのインパクトを米ベイン・アンド・カンパニーと共同で調査し、2月9日、その結果を発表した。

 日本を含むアジア太平洋地域の金融機関の役員を対象としたインタビュー調査では、80%以上の回答者が「ブロックチェーンが金融市場に与える営業は変革的である」との前提のもと、2020年までに自社でもブロックチェーンを導入すると見込んでいると答えたという。

 報告書では、ブロックチェーンのインパクトの大きさや普及時期は、市場タイプによって異なるとも指摘している。「日本や中国など、国内主体の大規模かつ複雑な市場では、ブロックチェーンは現物株式取引の構造をさらに統合することになる」とした一方で、「米国や欧州などの大規模なフィナンシャルハブではまったく逆の働きをすることになり、ブロックチェーンは複数の取引所から成り立つ市場のさらなるアンバンドル化、細分化を促進する」としている。

 ブロードリッジは調査結果の発表に合わせて都内でメディア向けの説明会を開いた。グローバルセールス・マーケティング・クライアントソリューションズ担当のクリス・ペリー・プレジデントは、「当社はブロックチェーンに1億5000万ドルの投資をし、ブロックチェーン技術の専門ベンダーや金融機関とパートナーシップも組み、PoCなども進めてきた。金融ソリューションを提供する企業として、その成果を日本にも展開していきたい」と述べた。(本多和幸)