アシスト(大塚辰男社長)は、データベース仮想化ソリューション「Delphix」がシステム開発で発生しがちな課題を解消するとして、拡販に力を注いでいる。Delphixは、本番データのコピーを瞬時に作成できるため、必要なテストデータを必要なタイミングで必要なチームが利用できる環境を提供する。これによって、データの不備による仕様の確認漏れなどに起因する「手戻り」を防ぐことができ、システム開発の工数増大という問題を解決する。

 Delphixは、スナップショットによって本番データから高速に仮想データを生成する。本番データのコピーであることから、本番環境と同じデータをテスト環境で活用することになるため、信頼性の高いテストを実施できる。

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岸和田 隆
部長

 岸和田隆・データベース技術本部ビジネス推進部部長は、「システムを開発するうえで多くの企業が頭を悩ませているのが、開発の後工程になればなるほど、手戻りの影響が大きいということ。手戻りの時間やコストを考慮すると、早い段階で仕様漏れなどをなくしておきたいところ。また、一般的には、テストデータを用意するのに数週間が必要となるため、必要なタイミングで必要なデータを用意できないという課題もある。Delphixを導入すれば、テストデータを瞬時に用意できるため、システム開発期間を大幅に短縮できる」としている。

 あるユーザー企業は、Delphixを導入したことで開発サイクルが短縮され、新しいサービスを月次で提供していたところ、日次での提供を可能にした。「Delphixのユーザー企業は、迅速に製品やサービスを市場に投入し、競争力を高めている」と岸和田部長はアピールする。

 現在、アシストでは直販と間接販売の両方で新規顧客の開拓を図っていて「いくつかの案件が獲得できる」としている。DevOpsやアジャイル開発など、開発サイクルの迅速化を実現する手法を用いても、これまではテストデータがボトルネックとなることが多かった。アシストは、Delphixをテストデータの問題を解決するソフトとして、100~150人の技術者が動いているシステム開発プロジェクトを対象に販売の拡大でアプローチをかけており、2017年の1年間で10社程度のユーザー企業を見込んでいる。

 また、アシストではシステム開発時での利用だけでなく、さまざまな活用シーンも提案。「データをコピーするという点で、バックアップや災害対策、業務システムの保守などにも応用できる。開発トレーニングにもコストをかけず効率的に活用できる」としている。(佐相彰彦)