FIBCは、FinTechスタートアップ、金融機関、ベンチャーキャピタルの交流の場として2012年から同社が例年開催しているイベントで、FinTech分野のピッチコンテストとしては国内最大級の規模。ピッチを含め各プログラムは全編英語で、FinTechビジネスのグローバルな広がりを強く意識している。とくに今回は、Level39、Plug and Play、SuperCharger、Stone & Chalkといった海外の著名なアクセラレータやインキュベーションセンター、さらには各国大使館の協力も取り付け、ピッチで登壇した企業の約半数を海外企業が占めるなど、例年以上にグローバルイベントとしての色彩が濃くなった。
国内部門の大賞を受賞したAuthleteは、同名のクラウドサービス「Authlete」で、サードパーティアプリケーションからウェブAPIへのアクセス制御を行うための認可の仕組みを提供している。認可の標準規格である「OAuth 2.0」と、認証の標準規格である「OpenID Connect」に準拠していて、銀行APIの公開を含むさまざまなユースケースに対応可能だという。「ハイテクかつ、これまでにないサービスを通じて多くのスタートアップと金融機関がつながり、Open Bank APIを利用した新しいサービスが創出されることが期待される」(審査員コメント)との評価を受けた。