米CAテクノロジーズ(マイク・グレゴアCEO)が、ソフトウェアを開発する際の考え方として、「モダン・ソフトウェア・ファクトリ」を提唱している。アイデアから製品化までの時間を短縮し、企業のデジタル変革をサポートするのが狙いだ。

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モダン・ソフトウェア・ファクトリの機能図

 同社は2016年11月、米ラスベガスで開催した年次イベント「CA World'16」で、モダン・ソフトウェア・ファクトリについて披露し、重要視するソフトウェアに関して新たな一手を打った。

 メインフレームを得意領域にしてきた同社が、ソフトウェアを重要視するようになったのは、なぜか。背景にはモバイル端末の台頭や通信技術の進化、SNSの普及、クラウドサービスの成熟などにより、IT業界を取り巻く環境が大きく変化したことがある。
 
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CAテクノロジーズ
スティーブン・マイルズ
アジアパシフィック&ジャパン
CTO

 アジアパシフィック&ジャパン地域のCTOを務めるスティーブン・マイルズ氏は、「人々はソフトを通じてつながったり、遊んだり、仕事をしたりするようになった」と解説し、「どの企業も、ソフトウェア会社として、自社の事業について考え直すことが必要になっている」と説明した。

 マイルズ氏によると、これまでは、要件定義、テスト、製品化、運用という流れでソフトを開発するのが一般的だった。しかし、欠陥の発見などに時間やコストがかかり、場合によっては開発が遅延することが課題になっているという。

 マイルズ氏は、「今までのソフトのつくり方では、市場のニーズに追いつかない。リリースまでのテンポを早くして、その後もユーザーの声をすばやく反映してリリースを続けることが大事だ」と強調し、モダン・ソフトウェア・ファクトリの必要性を訴えた。

 モダン・ソフトウェア・ファクトリは、一つの工場のなかでソフトウェアを開発するイメージ。必要なインフラや管理方法、セキュリティなどを一体的に提供し、革新的な製品を常に生み出す環境を構築することが最終目標だ。

 マイルズ氏は、「どの企業も、否応なしにデジタル変革に対応しなければならない状況になった」と指摘し、モダン・ソフトウェア・ファクトリが、企業間の競争で優位に立つために大きな役割を果たすとの考えを示した。(廣瀬秀平)