中国業務ソフト大手の金蝶国際軟件集団(Kingdee、徐少春CEO)は3月15日、2016年度(16年12月期)の業績を発表した。ERP事業が堅調に推移したほか、クラウド事業が大幅に拡大し、売上高は過去5年間で最高の増加率となった。モバイルインターネット医療などの不採算事業の売却益もあり、純利益は前年度比173.8%増の2億8895万元を計上している。

 通期売上高は、前年度比22.8%増の18億6220万元、粗利益は同23.4%増の15億1424万元。セグメント別では、クラウド事業の売上高が前年比103%増の3億4082万元と牽引した。全体に占める割合は18.3%に拡大している。

 金蝶は5年前から法人向けクラウドサービスに注力し、事業構造の転換を進めている。とくに16年は、大中型企業向けの「金蝶クラウドERP」が大幅に伸び、年間売上高は前年度比90%増となる2億元を超えた。ユーザー数も同150%増加。契約更新率は90%以上を保っているという。財務会計などの中小型企業向けSaaS「精斗雲(現:友商網)」も好調で、登録ユーザー数は前年から50%増えた。

 モバイルオフィスサービス「雲之家」では、登録企業数が280万を突破。ユーザー数は3000万に達している。調査会社IDC中国によると、中国ソーシャルモバイルオフィスソフト市場で、「雲之家」はシェア26.9%と1位を獲得している。(真鍋 武)