KDDI(田中孝司社長)は3月24日、CDN(Content Delivery Network)サービスを提供する韓国CDNetworks(Jongchan Kim社長)の保有全株式を、中国のCDN最大手である網宿科技(劉成彦董事長)に譲渡したと正式に発表した。網宿科技の公司公告によると、今回の取引総額は211億円となる。

 CDNetworksは、2000年に韓国で設立したCDN事業者。世界49か国の98拠点でサービスを提供しており、15年度売上高は約104億円。KDDIは、11年に同社を買収し子会社化していた。

 KDDIは2月17日、保有するCDNetworksの全株式を、網宿科技の完全子会社である香港網宿科技に譲渡する契約を締結。売却の理由については、「グローバル事業を中期事業戦略にもとづいた事業構造に組み替えるため」と説明している。3月24日に譲渡は実施され、網宿科技はCDNetworksの発行済株式97.82%を取得した。

 網宿科技は2000年設立のCDN大手プロバイダで、16年度売上高は44億4652万元。約3000人の従業員を抱える。国内CDN市場の価格競争激化を受けて収益率が低下しており、海外事業を収益率向上に向けた注力分野に位置づけている。(真鍋 武)