NTTテクノクロス(串間和彦社長)は、NTTグループの研究所がもつ技術をいち早く市場へ投入する役割を担う。研究所で生まれた技術は、そのまま商品として販売するにはハードルが高い。そこでNTTテクノクロスが商品化を手がけて販売したり、逆に新技術に対するユーザーの声を研究所に戻したりすることで、研究所とのビジネス的な相乗効果を高める。

201704251500_2.jpg

串間和彦
社長

 同社は4月1日付で旧NTTソフトウェアと旧NTTアイティ、NTTアドバンステクノロジの音響・映像に関する事業の2社1事業が統合して発足した。NTTグループの研究所から試作品の制作を受注するなど、研究所に近い事業会社であり、その“地の利”を生かすことで、「新しい事業創出につなげていく」(串間社長)考えだ。

 具体的にはAI技術や映像、セキュリティ、コミュニケーションなどをテーマに一般市場に向けたビジネスを伸ばす。折しもNTTグループのAI研究の集大成である「corevo(コレボ)」を活用したビジネスを立ち上げるタイミングであり、NTTテクノクロスでも積極的にcorevoを採り入れた事業創出に取り組んでいく。

 今年度(2018年3月期)の売上高の見通しは425億円で、うちNTTグループ以外の売り上げは約43%の185億円の見込み。これを21年3月期までの中期経営計画では売上高を500億円に増やすとともに、NTTグループ以外の売上高は半分の250億円に拡大することを目指している。(安藤章司)