「一帯一路」ビジネスを拡大

 中国IT大手の北京華勝天成科技(華勝天成、王維航董事長)は5月24日、米国のITベンダーであるGrid Dynamics International(GD International)の買収完了を発表した。子会社の自動系統(香港)(ASL)を通じてGD Internationalの全株式を1億1800万米ドルで取得した。

 華勝天成は、中国本土や香港、東南アジアに約40拠点を有し、総従業員数は約5000人を抱える。同社は近年、中国政府の方針と足並みを揃えた事業戦略を展開しており、政府の要求を満たす「安全で自主的に制御可能」とする自社製ハードウェアやクラウド関連の製品・ソリューションの開発に力を注いでいる。

 今回の買収には、中国政府が掲げる「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の沿線上国家で事業を拡大する狙いがある。GD Internationalは、小売りや金融業などにクラウドやビッグデータ関連のソリューションを提供しているが、北米に加え、一帯一路の沿線上のロシア、ポーランド、ウクライナに拠点を有し、現地市場に精通している。この人材・ノウハウを取り込もうというわけだ。

 賽迪網の報道によると、華勝天成の王維航董事長は、「GD Internationalが構築した欧州の質の高い人材による研究開発チームとデリバリ拠点は、グローバルのユーザーに高成長、高収益なサービスを提供している。これは華勝天成に良好な投資対効果をもたらし、真に国際企業になることの助けとなる」と話した。(真鍋 武)