小規模会議室向けの製品戦略とは?

 ビデオコミュニケーション(VC)市場は右肩上がりで伸びている。とくに国内では政府が掲げる「働き方改革」が追い風となっている。ロジクールの本社、米ロジテックのビデオコラボレーショングループ プロダクトマネジメント ディレクターのジヴァ・ニッサン氏が世界規模でのVC市場の動き、製品開発、販売パートナー戦略について語った。

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ジヴァ・ニッサン ビデオコラボレーショングループ
プロダクトマネジメント ディレクター

 世界規模でも大成長を続けているVC市場。その要因は、コミュニケーションの重要性が高まり、大規模会議室からハドルルーム(小規模会議室)への導入需要が増え、市場の裾野が広がっているためだ。ニッサン氏は「顔を合わせるコミュニケーションの重要性が高まっている。音声だけではなく、映像も届くので、例えば、顔が見えることで相手がどのポイントで反応を示すか、その表情もわかる。ドキュメントや物を写したり、デモンストレーションを行うこともできる。こうしたコミュニケーションがビジネスでは重要だ」と話す。
 
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Logicool MeetUp

 サテライト・オフィスだけではなく、個人オフィス、顧客企業など、さまざまな拠点とつなげることができ、VCを利用する機会が増えるとともに、VCを利用できるハドルルームの需要が増えている。「大規模会議室を複数のハドルルームに変えるなど、ハドルルームを増やす動きが企業のなかで進んでいる」(ニッサン氏)という。

 こうした市場ニーズを受け、米ロジテックではハドルルーム向け製品のラインアップを強化している。ハドルルームに適したVCの条件が「広視野角」だ。狭いハドルルームではディスプレイやカメラと人の距離が短い。そのなかで複数の人物を同じ画角に収められる広視野角のレンズが求められる。また、日常的に高解像度の映像を見ているので、映像のクオリティも重要になる。これらの条件を満たしたのが7月中旬に発売する「Logicool MeetUp(ミートアップ)」だ。120度の広角レンズを採用し、4K動画の撮影にも対応する。

 市場ニーズに合った製品をパートナーと連携して販売していく。同社の販売パートナープログラム「ロジクール コラボレーション プログラム(LCP)」のもと、簡単なセットアップとすぐれたビデオ会議環境を実現する統合型ビデオソリューションとして、パートナーと協業して展開していく。この方向性は日本市場でも同様で、「ハードウェア、ソフトウェアの両方のパートナーとの関係を強化し、市場拡大を目指す」とニッサン氏は語る。(山下彰子)