メール配信システムの機能強化図る

 ユミルリンク(清水亘社長)は、主力製品であるメール配信システム「Cuenote FC」の機能強化を図った。主要な強化ポイントは、「ABテスト自動化」「IDリスト連携」「ディープリンク効果測定」の三つ。同社は現在、2013年を基点とする5か年の経営計画を実行中で、「主力事業の売上高9億円」という目標の達成を目指してきた。しかし、すでに主力事業の売上高は約10億5000万円の規模に達しており、最終年にあたる18年の売上高計画は12億円に上方修正する方針。清水社長は、「今回の機能強化を、修正目標の達成に向けた起爆剤としたい」と話す。

 同社が今回の機能強化の目玉と位置づけるのが、ABテスト自動化の機能だ。文字通り、メール配信の効果向上を目的として、ABテストのテスト配信から評価・実行までのプロセスを自動化する。業務担当者は、全配信リストに対するABテスト実行の割合と評価基準(開封率、クリック率)を事前に設定するだけでいいという。例えば、「メール開封率を改善することを目的とした件名(タイトル)のABテスト」を行う場合、仮に、配信リストの30%を対象にABテストを実施し、開封率を評価基準に設定したとする。するとCuenote FCは、効果測定・判定を自動で行い、配信リストの残り70%に対して、効果が高いほうのメールを送る。

 さらに、件名やコンテンツに専用のタグを挿入し、1回の登録で、ABパターンそれぞれのメール文章を設定できるため、2種類のメール文書を登録するための手間も軽減できるという。
 
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清水 亘
社長

 清水社長は、「メールマーケティングでは、PDCAをいかに早くまわし、改善に迅速にたどり着くかが重要だが、担当者が忙しく、リソースもそれほど割けないなどの事情で、“やりたくてもできない”という声は多い。ABテストの評価・実行プロセスを自動化することで、担当者の運用負担を軽減し、メールマーケティングのPDCAサイクル高速化を強く後押しできるはずだ」と強調する。

 また、IDリスト連携は、各種マーケティングツールや自社データベースなどとの連携ニーズが高まっていることを踏まえて追加したもの。ユーザー企業が保有しているメールアドレスを含む顧客データを、メールアドレスを保有していないマーケティングツールから出力された顧客IDリストと紐づける機能だ。

 一方、ディープリンク効果測定は、クリック測定機能を拡張し、ディープリンクに対応する。ディープリンクとは、モバイルアプリの特定ページに直接移動できるリンクのことで、クリック率の効果測定について、カバー範囲を拡大したかたちだ。(本多和幸)