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中国でモバイルPCの販売を強化 新製品「CF-SZ6」を投入――パナソニックチャイナ

2017/10/11 09:00

週刊BCN 2017年10月02日vol.1696掲載

【上海発】松下電器(中国)(パナソニックチャイナ)のパナソニック システムコミュニケーションズ社(中国)(田中一樹総経理)は9月13日、高性能モバイルPC「Let's note」(中国では「TOUGHBOOK」ブランドで展開)の新機種「CF-SZ6」の発売を記念して、「2017 パナソニック モバイルソリューションコンファレンス」を開催した。

 新製品のCF-SZ6は、軽量・長時間駆動・頑丈設計を強みとする12.1型モデル。約849gの軽量ボディを採用し、約14.5時間の駆動が可能で、高さ76cmからの落下実験や100kgf加圧振動試験を通過。出張や外出が多いビジネスマンのモバイルワークに最適なモデルとなっている。

 キーボードは日本語・英語に対応。4年間の無償保証付で、修理・サポートは日本を含むアジア対象国・地域で対応する。また、通常の天板カラーはシルバーだが、ECサイト「京東(JD.com)」上では、ウェブ限定としてグレイッシュブルー、スモーキーピンクのカラー天板モデルも販売する。

 今回のカンファレンスには、販売パートナーやユーザーなどから約50人が参加。上海環球金融中心の93階で、夜景と食事を楽しみながら、新製品の紹介や、パートナーによる講演、懇親会を行った。パナソニックチャイナにとっても初めてのユニークな試みだ。
 

パナソニック
システムコミュニケーションズ社
(中国)
田中一樹 総経理

 狙いは、中国市場における「Let's note」のブランドイメージを高めることにある。パナソニックチャイナは、これまでも中国でPCを展開していたが、実は一部顧客への販売にとどめており、主だった営業活動は行っていなかった。しかし、市場のポテンシャルが大きいとみて、16年から販売を強化。中国市場では、レノボなど、安価な製品を提供する競合がひしめくため、不毛な価格競争を避け、まずはターゲットを現地の日系企業に絞って、認知度の向上に努めている。

 カンファレンスで挨拶した田中総経理は、「CF-SZ6は自信作。1台でも多くの方にお使いいただきたい」と意欲を示した。パナソニックチャイナでは、今後も定期的にカンファレンスを実施していく方針。まずは、日系企業向けに1万台の販売を目指す。(上海支局 真鍋 武)
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