幅広く“資産管理”がターゲットに

 セキュリティを中心とした海外ソフトウェア製品の国内販売を手がけるアイ・ビー・シー(田北幸治社長)は、クラウド型モバイルデバイス管理(MDM)ソリューション「Miradore Online」がWindows 10のサポートを開始したと発表した。

 Miradore Onlineは、フィンランドに本社を置くMiradoreが開発するiOS、Android、Windows Phone向けのMDMソリューション。国内では、今年2月に英語版、9月に日本語版の提供を開始した。デバイスロックやデータの削除、ワイプ、メールやWi-Fi設定が可能なFree版、位置情報やデバイス利用制限などの機能をもつBusiness版、それらに加えてアプリ配信やポリシー管理など、すべての機能が利用できるEnterprise版の3種類を用意している。

 最大の特徴が価格の安さで、Freeプランは無料。ライセンス数に応じるが、BusinessプランとEnterpriseプランもそれぞれ最大1台当たり月額95円と250円。アイ・ビー・シーの田北社長によると、「提供開始からこれまで、すでに100社ほどの顧客を獲得した。はじめは中小企業が多かったが、最近は大企業からの引き合いもきている。他社製品との性能差はあまりなく、コストパフォーマンスがいい。大企業では既存製品のリプレースによるコスト削減、中小企業は安さを武器にした新規導入で、利用が進んでいる」という。

 今回、Free版がWindows 10をサポートしたことで、モバイル端末だけでなく、PCにも対応するようになった。順次、Business版やEnterprise版もサポートしていく予定。「これからはMDM市場だけでなく、IT資産管理市場にもターゲットが広がってくる」と田北社長は商機を見込む。「日本のMDM市場には100以上の製品があり、プレーヤーが多く飽和状態にある。そのなかで、数パーセントのシェアを取りたい」と語り、製品拡販により一層、力を入れていく考えだ。(前田幸慧)