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「Inter BEE 2017」に出展――ATENジャパン

2017/11/16 09:00

週刊BCN 2017年11月13日vol.1702掲載

IP-KVMエクステンダーの4Kモデル

 ATENジャパン(鄧鴻群社長)は、11月15日から17日まで幕張メッセで開催する放送機器の展示会「International Broadcast Equipment Exhibition 2017(Inter BEE 2017)」に出展する。出展ブースでは、10月に発売した新製品のほか、日本初上陸となるビデオプレゼンテーションスイッチの展示、デモンストレーションを実施する。出展ブースはホール3の3301。


4K対応のIP-KVMエクステンダー「KE8950 / KE8952(PoE対応)」

 ATENジャパンは、台湾のKVMスイッチベンダー・ATENの日本法人。個人/SOHO/SBM向けの「ATENシリーズ」、エンタープライズ向けのハイエンドサーバー統合管理ソリューション「ALTUSENシリーズ」、グリーンエネルギーソリューション「NRGence」を展開しているが、ここ数年はプロフェッショナルA/Vソリューション「VanCryst(ヴァンクリスト)」を成長分野として位置づけ、注力している。なかでも映像スイッチャー市場はローエンドとハイエンドに二極化している。ATENは安定性があり、なおかつ、購入しやすい価格帯のミドルレンジ製品を市場に投入。シェア拡大を目指す。

 今回「Inter BEE 2017」に出品するのが、10月2日に発売したIP-KVMエクステンダーの4Kモデル「KE8950/ KE8952」だ。イーサネットまたは光ファイバー経由でのアクセスが可能な環境であれば、延長距離の制限なくPCのコンソール(USBキーボード/マウス/DVIモニタ)を設置することができる。

 各ユニットには固有のIPアドレスが割り当てられるので、1対1、1対多、多対1、多対多での通信が可能。トランスミッターとレシーバーは用途に応じて組み合わせて、延長や分配が可能だ。このほか、KEマトリックスマネジャーソフトウェア(CCKM)は、ユーザー名/パスワード認証機能を搭載し、同一サブネット上にあるKEシリーズ製品すべてを自動検知して切り替えと共有ができる。

 五輪需要に向けて拡大するデジタルサイネージ用途や、国内外の放送局、ポストプロダクション業向け、製造業向けに提案をしていく。とくに、製造業でのIP-KVMエクステンダーの導入は韓国で先行して進んでいるが、国内市場はやや遅れているので、2018年はさらに提案を強化していく方針だ。

 また、ビデオプレゼンテーションスイッチも初披露する。PCなどの映像を瞬時に切り替えることができるスイッチで、ネットワークごしの画像、映像も出力できる。なお、現時点で音声の出力には対応していないという。栗田正人・東京支社 企画本部 企画部部長は、「会議の際、一つのPCにデータを集約する必要がなくなり、瞬時に切り替わるのでスムーズに会議を進められる」と話す。(山下彰子)
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外部リンク

ATENジャパン=http://www.aten.com/jp/ja/