働き方改革をキーワードに最新製品

 オービックビジネスコンサルタント(OBC、和田成史社長)は10月3日、静岡市でユーザー向けイベント「奉行フォーラム」をスタートさせた。全国13会場で開催し、11月21日の仙台会場でフィナーレを迎える。「見て、触って、効いて、働き方改革を体感」をコンセプトに、同社製品を活用した業務を実際に体験できるコーナーを充実させたという。

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和田成史 社長

 和田社長は、「これまでは、財務会計、給与計算、人事管理など、主力の基幹系業務アプリケーションを中心としたイベントだったが、今回からは、バックオフィス業務にとどまらない従業員のビジネスプロセス改善にフォーカスし、クラウドも前面に押し出した」と話す。

 OBCは、2015年に、従来の主力商材である基幹業務アプリケーションの奉行シリーズとは別に、これと並ぶ柱に成長させるべく、新たな商材として「業務サービス」を市場に投入した。マイナンバーの収集・保管サービスがその第一弾となったが、法・制度改正や社会環境の変化により、従来の基幹業務システムの機能の延長ではカバーしきれない新しい業務を支援するためのアプリケーションをSaaSとして提供するサービス群だ。今回の奉行フォーラムでは、勤怠・労務管理や経費精算、人材育成、証憑保管、営業見込み管理など、正式リリース前の製品も含め、多くの業務サービスを展示。来場者が実際に業務改善のモデルケースを体験できるようにした。和田社長は、「セミナーも体験コーナーと補完的な内容にして、座学と実際の体験の相乗効果で、OBC製品が働き方改革にいかに役立つかを深く理解していただけるような立て付けにした。集客は全国どこの会場でも目標の2割増しという状況で、展示コーナーへの滞留時間も例年に比べて長い。あらゆる企業でビジネスプロセス改善の重要性が高まってきていると肌で感じる」と感想を話す。
 
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SaaSである業務サービスの体感に重きを置いた展示

 また、OBCは今夏、奉行シリーズと業務サービスを将来的に融合させるべく、両者の共通基盤となる統合プラットフォームをクラウド上に構築し、「OBC業務クラウドプラットフォーム」として展開していく方針であることを明らかにした。このOBC業務クラウドプラットフォームを構成する中核製品として、今年12月には、ミドルウェア製品「ワークベース」をリリースする予定だ。ワークフロー、外部システムとのAPI、マスタの一元管理、文書のフォーム設計、各エンドユーザーのポータル機能、インターフェースのマルチデバイス対応など、多様な機能を備えている。このワークベースもリリースに先駆けて展示した。「大変好評で手ごたえを感じている」と、和田社長は力を込める。

 業務サービスを扱うパートナーは年々増加しており、これに伴い、既存パートナーのクラウドビジネスへの適応も徐々に進んできているという。「OBC業務クラウドプラットフォームやワークベースのリリースにより、お客様のニーズに合わせてパートナーが付加価値の高い提案ができる土壌がさらに広がる」(和田社長)として、パートナーエコシステムのさらなる強化にも取り組む意向だ。(本多和幸)