日本のサブスクリプション・ビジネス拡大を狙う

 サブスクリプション・ビジネスのためのプラットフォームを提供する米Zuora(ティエン・ツォCEO)は、サブスクリプション・サービスの利用者(サブスクライバー)の動向を分析する新たなソリューション「Zuora Insights」の提供を国内で開始した。

 同社は、サブスクリプション・マネジメントのためのシステムとして、「Zuora Central」を提供している。ユーザーのビジネスモデル変革、具体的にはプロダクト販売モデルからストック型ビジネスのサブスクリプション・モデルへの転換を網羅的に支援するプラットフォーム製品だ。同社によれば、「従来のERPやCRM、販売管理などのシステムでは対応できない、サブスクリプション・ビジネスのためのプライシング、見積もり、ウェブ販売、契約管理、請求・回収、売上計上、レポート・分析といった各業務のエンジンを備え、サブスクリプションの上流から下流まで、すべてのプロセスを包括的にサポートできる」という。

 一方で、サブスクリプション・ビジネスを成功に導くには、「継続的に収益を最適化し、既存のサブスクライバーの解約率を下げることが重要になる」(同社)という。今回リリースしたZuora Insightsは、顧客維持率、解約率、平均顧客収益、顧客生涯価値などの、サブスクリプション・ビジネスに必要な重要指標を自動算出する。また、サブスクライバーの解約の可能性を前もって予測し、契約を継続させるための行動を促す機能も備えているという。Zuora Insightsは、ZuoraCentralのオプションとして提供する。
 
201712152013_3.jpg

米Zuora
ティエン・ツォ
CEO

 Zuoraの日本法人であるZuoraJapanは11月16日、自社イベントの「subscribed Tokyo Japan」を開催した。これに合わせて来日したツォCEOは、Zuora Insightsリリースと日本市場における戦略をアナウンスする記者会見に出席。「誰もがデジタルトランスフォーメーション(DX)を考え始めている。モバイル、AIなどのインパクトにより創造的破壊が起こり、世の中をテクノロジーが変えていくなかで、企業のビジネスモデルはサブスクリプションにどんどん変わっていく。Zuoraのプロダクトはそれを支えるソリューションであり、新製品のZuora Insightsが日本の企業向け、日本の市場向けに展開されることを非常に楽しみにしている」とコメントした。
201712152013_4.jpg

Zuora Japan
桑野順一郎
社長

 また、Zuora Japanの桑野順一郎社長は、日本市場のビジネスについて、「非常に順調で、顧客は30社以上になった。また、富士通が再販を始めるなど、パートナーも増えている。Zuora Insightsは非常に画期的な製品であり、国内でサブスクリプション・ビジネスや当社製品が浸透していく大きなきっかけになると期待している」と述べた。(本多和幸)