ニンブルストレージの国内販売を開始

 日本ヒューレット・パッカード(日本HPE)は、2017年3月に買収を発表したニンブルストレージの統合が11月1日に完了し、ニンブルストレージ全製品の本格的販売を18年1月から開始する。それを踏まえ、日本HPEのストレージ戦略も発表した。

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HPE Nimble Storage
 
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本田昌和
ハイブリッドIT製品統括本部
統括本部長

 まず、ストレージ市場全体について本田昌和・ハイブリッドIT製品統括本部 統括本部長は、「デジタルトランスフォーメーションにより、データの増大が加速している。20年にはストレージやデータをどう管理するかが、大きな課題になる」と説明した。そのなかで、日本HPEはフラッシュを中心にストレージ事業を進めていくとし、「今、フラッシュは第3の波がきている。第1はHDDに比べて劇的な性能向上を実現した時、第2は価格が下がり領域が拡大した時、そして今はフラッシュの標準化という波がきた。今後は、新たなストレージに対して、どういった機能、要件をもたせるべきかが重要になる」と語った。

 日本HPEが考える次世代のストレージに求められる要件として、本田統括本部長は「予測可能」「クラウド対応」「タイムレス」の三つをあげ、とくに予測の分野では、ニンブルストレージが提供していた、クラウド型の分析・管理ソリューション「Nimble Storage InfoSight」を強化し、「HPE InfoSight」として提供する。

 InfoSightは、ストレージからアプリケーションに至るまでの問題を予測し、プロアクティブな解決を行っている。パフォーマンスや容量に関する詳細な状況を確認できるほか、過去のストレージの利用状況やナレッジを踏まえた予測も行い、故障の予兆を検知したり、容量やパフォーマンスの増強が必要になったりする場合には、それをレコメンドしたりする。また、ストレージとホストとなる仮想マシン(VM)間に存在するパフォーマンス上の問題を解析し、その問題の原因は何か、というところをドリルダウンしてIT部門に示すことができる。18年1月から「HPE Nimble Storage」と「HPE 3PAR」の全製品に標準サービスとして組み込んで提供する。なお、「3PAR」を導入済みの顧客は、アップデートによって無償で利用できる。

 本田統括本部長は、「アプリケーションとデータの間のギャップは、複数の要因によってもたらされるもので、人間の力ではボトルネックを分析するのは困難。これを解決するのが予測分析であり、今後のインフラ全般に求められることになるだろう」と話した。(山下彰子)