UTMのマネージドセキュリティサービス

 リンク(岡田元治社長)は、エーティーワークス(伊東孝悦社長)と共同で展開しているホスティングサービス「at+link(エーティーリンク)」のメニューに、ファイアウォールや不正侵入検知・防御(IDS/IPS)などのセキュリティ機能を搭載したUTM(統合脅威管理)機器を客先に設置して運用を支援するマネージドサービス「オフィスセキュリティゲートウェイ」を加え、提供を開始した。

 オフィスセキュリティゲートウェイでは、UTMをレンタルで提供し、顧客オフィス内に設置することで、サイバー攻撃から社内ネットワークを保護する。主な機能として、ファイアウォール、アプリケーション制御、IDS/IPS、ウェブコンテンツフィルタ、アンチウイルス、アンチスパム、VPN機能を搭載している。
 
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阿部了一
執行役員

 同サービスにおいて、最大の強みと位置づけるのが「サポート」だ。マネージドサービスとして、オフィスに設置した機器の監視、アラート・障害対応、問い合わせ・設定変更、保守といった技術サポートを提供する。リンクの阿部了一・執行役員 クラウド・ホスティング事業部事業部長は、「at+linkで借りているサーバーと同じ窓口に、UTMに関する問い合わせも行うことが可能。24時間ていねいなサポートを受けることができる」と強調。また、リモートでのメンテナンスが可能なため、「顧客にとって違和感のない形でサポートを提供できる」と話す。

 ホスティングサービスと同様に、リンクがサービスの営業、エーティーワークスがハードウェアの調達とサポート提供の役割を担う。初期費用は無料、利用規模30人以下の「Type 30」と150人以下の「Type 150」、それぞれ月額1万9800円と2万4800円で利用することができるプランを用意。従業員数150人以下の中小企業をメインターゲットとして、まずは既存のat+linkの顧客に向けて展開を図る考え。ただし、at+linkの顧客に利用を限定するわけでなく、新規顧客の獲得にも力を入れる。客先に赴き、UTMの設定から設置までを初期費用0円で行い、連絡があればセキュリティ調査対応まで実施する。「UTMの機能を使いこなすためのサポートが、新規顧客に対しても他社との差異化要素になる」と、阿部執行役員は語る。
 
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矢田慎二
マネージャー

 矢田慎二・クラウド・ホスティング事業部営業部マネージャーは、今回の新サービス提供の背景について、「これまでのDCサービスで獲得してきた顧客に対して、リンクとエーティーワークスの両社がクロスセルで新たな付加価値を提供できないかとの思いがあった」と説明。近年、エーティーワークスがUTMの販売に力を入れてきたことから、オフィスセキュリティゲートウェイの提供に至ったという。これが、「(顧客の)大手クラウド事業者への流れを食い止める商材の一つになるのではないか」と期待を込める。

 また、at+linkとして初めてのオンプレミス形態での提供となった同サービスだが、これを第一弾として今後もラインアップを拡充していく予定だという。阿部執行役員は、「次に想定しているのはエンドポイントのサービス。春先を目指して第二弾を提供したい」と意気込む。(前田幸慧)