テンセント(馬化騰・董事会首席CEO)は1月23日、スーパーマーケット大手の仏カルフールおよび永輝超市との資本業務提携に基本合意した。テンセントの先端ITとカルフールがグローバルで培ったノウハウ、永輝超市の生鮮スーパーなどの運営技術を組み合わせ、中国市場での新たなサービス提供につなげる。

 テンセントは、約10億人のユーザーを抱えるSNS「微信(WeChat)」やモバイル決済「微信支付」、クラウドサービス「騰訊雲」やビッグデータ分析ツールなどを活用。これとリテール業がもつデータやノウハウを融合する。中国では、先端ITを活用してオンライン店舗とオフライン店舗を融合し、消費者に新たな体験を提供する「ニューリテール」への関心が2017年から急速に高まっている。テンセントの競合であるアリババも、百貨店大手の百聯集団と戦略提携するほか、グループ傘下の生鮮スーパー「盒馬鮮生」などを通じて、新サービスの開発・提供に力を注ぐ。

 今回の資本業務提携では、テンセントと永輝超市がカルフールに出資する。出資比率はこれから詳細を固める。取引後もカルフールは筆頭株主にとどまる。なお、テンセントは昨年12月に永輝超市の株式5%を取得している。(真鍋 武)