Alibaba Cloudの拡販戦略

 SBクラウド(内山敏代表取締役兼CEO)が、日本市場でのAlibaba Cloud拡販に向けた取り組みを活発化させている。2月20日、21日の二日間にわたって都内で開かれた「Cloud Days 東京 2018」に出展するとともに、会場内の特設ステージで行われたショートプレゼンテーションにも参加し、Alibaba Cloudの強みや販売戦略を解説。同社が市場攻略の足がかりとするのは、ビッグデータ分析のニーズだ。

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二宮暢昭
部長

 21日に登壇したSBクラウドの二宮暢昭・事業推進統括部事業推進部部長は、「Alibaba Cloudを活用したビッグデータ可視化による新たな価値訴求」と題してプレゼンした。SBクラウドは、ソフトバンクが60%、中国アリババグループが40%を出資して設立した合弁会社で、アリババグループの法人向けクラウドサービスであるAlibaba Cloudを日本市場で提供する役割を担う。二宮部長は、まずAlibaba Cloudの特徴について、アリババグループのエコシステムが最大の強みであると説明。「決済サービスのアリペイ、SNSのウェイボー、動画配信サービスのyouku、ECモールのTmallなど、中国で断トツのシェアをもつ自社サービスを支えているインフラ、プラットフォームがAlibaba Cloud。グローバルでのマーケットシェアはAWS、Azureに次ぐ第3位で、世界14地域に17のデータセンターを保有しており、ユーザーのビジネスをグローバルにサポートできるという強みも非常に大きい」と強調した。

 ただし、この日、二宮部長が訴えたのは、巨大かつ多様なウェブサービスを運営している実績にもとづいたAlibaba Cloudの可用性やセキュリティではない。アリババグループは、自社の各種サービスが成長していく過程で、膨大なデータを資産として蓄積し、それをビッグデータとして活用し、ビジネスの成長に役立ててきた。Alibaba Cloudには、その知見・ノウハウを注ぎ込んだソリューション、サービスもラインアップしている。二宮部長は、そうした商材の一つであるリアルタイムデータ可視化ツール「DataV」の概要や中国でのユースケースを紹介し、日本市場でとくに拡販に力を入れていく商材としてアピールした。

 二宮部長は、「日本ではビッグデータがうまく活用されている事例が少なく、どんなデータをどう保存してどう使うかわからないというユーザーも多い。DataVは非常に簡単に使えるビッグデータ可視化ツールであり、そうした課題を解決できる」と説明。SBクラウド自身がアリババグループのノウハウをベースとした導入コンサルティングなども提供し、拡販を図っていく方針を示した。(本多和幸)