中国の通信事業者最大手中国移動通信(チャイナモバイル)が、第5世代移動通信システム(5G)の実用化に向けて着々と準備を進めている。中国国内では、基地局の建設や実験の実施を加速させ、特定の地域をカバーするネットワークの構築も話題になっている。

 チャイナモバイルは現在、5Gの実用化に向け、大規模な投資を続けている。18年は5Gの大規模試験網を整備する計画で、杭州、上海、広州、蘇州、武漢の5都市で実証試験に着手する方針を打ち出している。

 中国証券報(電子版)は4日、チャイナモバイルが、5Gのシステム拠点を杭州市で建設し、5Gによる通話を実現したと報道した。記事によると、年内にも杭州の一部地域をカバーする5Gネットワークを構築する見通し。基地局の建設には、パートナーである華為技術(ファーウェイ)の製品が採用されたという。

 チャイナモバイルは、ほかの都市でも同様の動きを展開中で、広州市では年内に100以上の基地局を建設する予定。地元メディアによると、中興通訊(ZTE)と協力し、すでに5Gによる通話の実験に成功したとされる。(齋藤秀平)