ニュータニックス・ジャパン(町田栄作社長)は6月28日、5月上旬に米国ニューオーリンズで開催した年次イベント「Nutanix .NEXT Conference 2018」で発表した新製品・サービスに関する記者説明会を開催した。

.NEXT Conferenceで3製品を発表

町田栄作
コーポレートマネージング
ディレクター 兼 社長
 昨年開催した同カンファレンスでは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)からアプリケーション、クラウドへフォーカスを変更すると発表した米ニュータニックス。今年は、その方向性に沿った製品、サービスを追加した。

 町田栄作・コーポレートマネージングディレクター 兼 社長は「HCIのイメージが強いが、エンタープライズクラウドカンパニーというメッセージを前面に打ち出している。ソフトウェア、クラウドOSの売り上げ構成比が伸びており、ハードウェア製品の比率は2割以下になった」と説明した。

 今年は、クラウドとの連携強化のため、マルチクラウド管理サービス「Nutanix Beam」、データベースのコピーデータ管理ツール「Nutanix Era」、ソフトウェア定義型ファイアウォール「Nutanix Flow」を発表した。BeamとFlowはすでに提供を開始しており、Eraは2018年下半期に提供を開始する。

 Beamは、マルチクラウドの導入環境をより効果的に管理するためのSaaS型サービス。パブリッククラウドの導入環境全体を可視化して明確に把握し、複雑性を軽減できる。米ニュータニックスが買収したMinjar社の「Botmetric」サービスがベースとなっており、Amazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azureを管理できる。今後のバージョンアップでGoogle Cloud Platform(GCP)とオンプレミスで稼働するNutanixのHCI環境も管理対象に追加する。

 Eraは、エンタープライズPaaSサービスの最新セットで、データベース管理を自動化・簡素化する機能を提供する。従来まで複雑だった設計・構築・設定・操作を意識せず、ワンクリックでシンプルな利用が可能なデータベースのプロビジョニングとライフサイクル管理を実現する。

 Flowは、アプリケーションのセキュリティをワンクリックで実現するSDNソリューション。SDNソリューション「VMware NSX」と異なり、AWSの「Security Groups」のように、レイヤー3でソフトウェア的にネットワークを分割することでアプリケーション単位のきめ細かなセキュリティを実現できる。また、今年3月に買収したNetsil社のストリーム処理やリアルタイムのアプリケーション検出、マッピング技術を組み合わせて、ネットワークの可視性とアプリケーション検出技術を1年以内に提供する予定だ。(山下彰子)