産業用PCで世界的に高いシェアを持つアドバンテックは、NVIDIAとパートナーシップを結び、IoTやスマートファクトリー向けエッジコンピューターの開発体制を強化した。

 2010年ごろから産業PCを手掛けているアドバンテックは、ダストが舞い、高温・低温になる過酷な工場内の環境に対応する耐久性の高い製品を開発し、提供している。

 一方、IoTやスマートファクトリーの市場は、これまでデータをクラウドに集約して分析することが多かったが、最近ではエッジ側でアナリティクスや判断をさせるエッジコンピューターのニーズが高まっており、今後もこの市場は拡大が見込まれている。
 
(左から)インダストリアルIoTグループの本間暢プロダクトセールスマーケティングスペシャリスト、
井桁晶子ディレクター

 インダストリアルIoTグループの井桁晶子ディレクターは「オポチュニティのあるIoTやスマートファクトリーの領域では、現場でアナリティクスを行うエッジコンピューターが求められている。産業用PCで培ってきた耐久性、耐環境性がこの分野と非常にマッチする」と説明する。

 そこで産業用PCにNVIDIAのGPUを搭載した産業用のエッジコンピューターを開発。NVIDIA Jetsonを搭載した「MIC-710IVA」「MIC-720AI」「MIC-730AI」をリリースした。監視カメラの映像を活用した交通監視や工場などの製造ラインでの良/不良品の判別を行う自動画像検査、人物や人の行動を監視するセキュリティ用途向けに提供する。

 また、パフォーマンスモデルとしてGTX-1050TIを搭載した「MIC-7700」「MIC-770」などを用意した。ファンレスのコンパクトなデスクトップタイプで、IO部分ドライブベイ、電源スイッチをフロントに集約。フロントアクセスを実現することで、設置面積を小さくした。ファクトリーオートメーション(FA)の経験を生かし、エッジと接続できるインターフェースも備える。

 アドバンテックは、こうした製品群を組み合わせたソリューションを開発し、提供していく方針だ。(山下彰子)