セキュリティベンダーの米エクサビーム(ニール・ポラックCEO)は、日本での事業展開を強化している。日本企業のセキュリティ人材不足を支援する製品の提供に商機を見込む。

 エクサビームは2013年に米国で設立されたセキュリティベンダーで、「UEBA(User and Entity Behavior Analytics)」技術を活用したSIEMプラットフォームを提供する。エンドポイントやネットワークなどさまざまな機器からログを収集し、ユーザーの通常時の振る舞いを自動で学習。その上で異常な振る舞いや脅威があった場合はそれを検知・分析して、インシデント対応に当たることができる。事業展開当初はユーザー企業が導入しているSIEM製品に上乗せする形のビジネスが多かったが、17年以降は「他のプレーヤーのものを入れ替える」(ポラックCEO)形での展開が増えているという。
 
ニール・ポラックCEO

 国内ではマクニカネットワークスを総代理店として、17年から製品を販売している。

 今年1月には、NTTデータがグローバルのセキュリティ管理プラットフォームとして導入するとともに、パートナーとしてコンサルティングから構築、監視までのサービスを提供すると発表。2月にはセキュリティベンダーのサイバーリーズン・ジャパンやファイア・アイなどで上級職を歴任した光山慶氏を日本の地域セールスディレクターに任命するなど、「今後急速に成長していこうとしている」(ポラックCEO)。

 ポラックCEOによると、さまざまな業界でセンサーが活用されるようになってきていることを背景に、エネルギーや医薬品、航空関係など「専門性のあるリセラーを増やしていきたい」考えだ。また、20年ごろをめどに日本語版ウェブサイトの準備を検討するなど、国内向けサポートについても強化していく方針だ。

 ポラックCEOは「今後脅威が増えていく一方で人材は不足していることから、世界市場だけでなく日本市場も大きく伸びると考えている。日本市場での投資に注力していく」と話した。(前田幸慧)