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New Relic、可観測性プラットフォーム「New Relic One」の新機能を提供

2019/10/11 18:00

 New Relic(小西真一朗代表取締役)は10月10日、可観測性プラットフォーム「New Relic One」の新機能の国内提供を10月15日に開始すると発表した。

 New Relic Oneは、世界で初めての可観測性プラットフォームとして、新たに3つのイノベーション「OPEN」「CONNECTED」「PROGRAMMABLE」を日本のユーザーに利用できるようにする。これにより、導入企業はアプリケーションやインフラにとどまらず、あらゆるテレメトリデータの収集をすることができ、AIによる問題解決機能や自由なダッシュボードの開発機能を新たに利用することができる。
 
Cloud Optimize

 具体的には、OPENカテゴリーでは「New Relic Metrics&Traces」と「New Relic Logs」を提供する。New Relic Metrics&Tracesでは、Open TelemetryやJIPKINなどテレメトリデータの業界標準に対応し、あらゆるテレメトリをNew Relicに収集することが可能となる。この機能拡張によってインダストリー特有のデータの取り込みが可能となり、New Relicで可視化できる範囲に死角がなくなった。

 また、New Relic Logsでは、ログデータ、アプリケーションデータ、ミドルウェアやインフラデータを収集し、高速に検索、管理することが可能になった。各システムの関連性を失うことなく問題を短時間で簡単に検出、解決でき、ビジネスへの影響を最大限抑制することができる。

 CONNECTEDカテゴリーでは、「New Relic AI」と「Logs in Context」を提供する。Logs in contextでは、障害や遅延が発生している箇所から事象を遡りログを検索することが可能となった。膨大なログから何かを探し出すことなく素早く問題の背景を明らかにできる。
 
Customer Journeys

 New Relic AIは、インシデントデータを自動で収集、集計、順位付けする相関分析エンジンがデータノイズを消去することで、平均復旧時間(MTTR)を大幅に短縮する。アラートのノイズを80%以上減らすことが可能となる。さらに、ユーザーのPagerDutyのアカウントと密に連携し、障害が発生した際に、その背景やアノーマリ検出(異常値検出)など先見性の高いクリティカルな情報をSlackのチャネルに直接配信する。現在はベータ版での提供となる。

 PROGRAMMABLEカテゴリーでは、New Relic Oneのプラットフォーム上で手早く簡単に新しいダッシュボードを構築できるようになる。React.jsとGraphQLに対応し、自由にデータ可視化ダッシュボードを開発できる。また、一部のユーザーとパートナー企業の協力のもと、初期ダッシュボードセットを共同開発した。New Relicユーザーは、Apacheライセンスを取得し、Githubからダウンロードすることで無料で利用可能となる。
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外部リンク

New Relic=https://newrelic.co.jp/

「New Relic One」=https://developer-release.newrelic.com/open-source/nerdpacks