プログラミング言語のPython関連試験を実施しているPythonエンジニア育成推進協会(吉政忠志代表理事)は、より実践的な試験科目を増やす方向で検討を進めている。基礎的な試験科目である現行の「Python 3 エンジニア認定基礎試験」「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」を補完する位置づけで、来年以降、順次ベータ試験を始められるよう準備を進めていく方針。

吉政忠志 代表理事

 Python 3 エンジニア認定試験は今年9月、「基礎試験」と「データ分析試験」を合わせた累計受験者数が1万人を突破。試験開始から3年余りでの1万人超えは、「民間の類似するIT試験では過去に類を見ないほど早いペース」(吉政代表理事)と、Pythonの学習者の裾野の広がりに驚きを隠さない。

 受験者数が増えた背景には、二つの試験を両方受験する人が全体の1割程度であり、ほとんど重複していないこともある。基礎試験の受験者は、Python 3の学習初心者が占める割合が多い。一方、データ分析試験はマーケティング関連の仕事をしている人を含めて、より幅広い層が受験する傾向にあるという。
 
寺田 学 顧問理事

 受験希望者の裾野が広がっていることを受けて、Pythonエンジニア育成推進協会では「基礎試験」と「データ分析試験」の実践的な試験科目を増やす準備を進めている。「より実態に即した、現場で活躍できるレベルの試験内容にすることを検討している」と寺田学顧問理事は話す。開始時期は、早ければ2021年前半にどちらか一方のベータ試験を開始する。現行試験と新たな実践的試験科目を含めて、向こう3年で累計5万人の受験を見込む。(安藤章司)