シスコシステムズは2月24日、中川いち朗社長の就任記者会見を開いた。中川社長は自身の経営方針について「時代が変わろうとしているこのタイミングは、ニューノーマルな世界をつくる好機。デジタル技術で、日本の全ての人に開かれた未来をつくる支援をしていきたい」とコメント。マルチクラウド環境の活用やオフィスワークとリモートワークのハイブリッドなワークスタイルを前提に、顧客ごとの全体最適化や統合的で自律的な運用などを実現する企業ネットワークの提案に注力していく方針を示した。「Cisco Digital Network Architecture(DNA)」というフレームワークをベースに、SD-WANの活用やゼロトラストネットワーク構築を促進すべく、同社製品・サービスの価値を市場に訴求していく。

中川いち朗 社長

 また、「新たなパートナーモデルの実装」も重点戦略の一つとして掲げた。同社は今年1月、パートナープログラムを20年ぶりに全面刷新することを発表。従来はシスコ製品の再販規模や販売・保守のリソース量を基準としたパートナー認定制度だったが、新制度はソフトウェア開発のスキルやカスタマーサクセスのための組織・人員整備なども含め「顧客のDXやデジタル化に貢献するための能力」を可視化することを目指している。中川社長は、パートナー制度を変革することで、顧客のDXにより直接的な貢献ができるエコシステムを確立したいとの意向を示した。

 会見には中川社長の前任である米シスコのデイブ・ウェスト アジアパシフィック ジャパン アンド チャイナ プレジデントも出席。「日本はシスコにとって戦略的に最も重要な市場の一つであり続ける」と話し、現在の立場でも日本市場への投資促進や社会変革への貢献に取り組んでいく方針であることを強調した。(本多和幸)