エンドポイントセキュリティ製品を提供するタニウムは4月22日、資産管理やパッチ管理といったIT運用と脆弱性管理やEDRなどのセキュリティ機能を統合し、エンドポイント管理を行う「コンバージド・エンドポイント管理(XEM)」を新たなセキュリティのカテゴリーとして提唱していくと発表した。クラウドサービスの推進とパートナーとの協業強化に取り組む方針も示した。
古市 力 社長
XEMについて同社の古市力社長は、国内企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に取り組む中で、多様化するエンドポイント端末の管理やサプライチェーン攻撃の増加が課題となっていると紹介し、「あらゆる変化に対応していくには、IT管理とセキュリティをワンストップで提供していくことが重要となる」と説明した。
同社では、セキュリティプラットフォーム「Tanium Core Platform」上で、XEMに必要な機能を提供しているため、今後、XEMの認知拡大に取り組み、顧客獲得を目指す。古市社長は「当社がこの分野をリードしていく」と力を込めた。
現在、オンプレミスとクラウドで製品展開しているが、新規顧客の80%がクラウドを採用しているという。今後は、クラウド利用をさらに拡大させるため「Tanium Cloud 1st」を戦略として推進する。新規の提案をすべてクラウドにするほか、オンプレからクラウドへの移行サービスの提供、主要パブリッククラウドのマーケットプレイス内での販売を強化する予定だ。
パートナー戦略では、中堅中小企業の開拓を目的にMSPとの協業の加速、他のソリューションとの連携強化、アセスメントサービスの刷新を行う。これらを実現するため、インセンティブ制度の拡充やトレーニング、認定資格制度の充実を図っていくとした。
(岩田晃久)