アイ・オー・データ機器は10月12日、記者会見を開き、法人向けNAS「LAN DISK」シリーズの保守サービスを刷新したと発表した。故障品への修理保証期間を従来の3年から5年に延長し、物理障害を含むデータ復旧サービスを標準のサポートとして組み込んだ。濱田尚則社長は「業界初の保証レベルを実現している」とアピールした。
濱田尚則社長(左)と西田谷直弘・事業本部企画開発部副部長
新サービスの対象製品は、10月より順次出荷するZ、H、X、Aの4シリーズ。Aシリーズは2ドライブモデルのみが対象で、SSD搭載モデルは対象外となる。
事業本部企画開発部の西田谷直弘・副部長は、修理保証期間の延長について「RAID崩壊が原理上起こらない独自の冗長化技術『拡張ボリューム』への自信の表れ」とし、「拡張ボリュームを設定可能な顧客のうち、約85%がこの技術を用いて運用しており、十分な稼働実績を獲得できていることが保証期間延長に踏み切る前提になった」と説明した。
拡張ボリュームは、2014年から採用している保存方式。2台のHDDを1組のペアとしてファイル単位のミラーリングを実施し、ペア内で稼働時間に差をつけて読み書きすることで、同時故障の可能性を大幅に低減できる。
データ復旧は、購入日から5年間、1年ごとに1回、作業費用150万円(税込)までを無償で対応する。HDDの開封作業を要するなど重度の物理障害に関しても対象になるとした。サービスを受けるには、同社の無料の管理サービスアプリ「NarSuS」か「LAN DISK コネクト」の利用に加え、RAID構成が拡張ボリュームであるか、同社のHDDでバックアップ設定していることが条件となる。
有償の保守メニューについては、「訪問安心保守サービス」(旧オンサイト保守)と「交換品お届け保守サービス」(旧デリバリィ保守)の価格を変更し、長期利用でコストを削減できるようにした。
濱田社長は「データに対する重要性が高まっている。より多くのお客様が活用しやすいかたちにした」と述べた。
(大畑直悠)