ジョーシスは10月14日、DX推進のためのコミュニティ「ジョーシスラーニング」を開始し、拠点となるラーニングスタジオを開設した。所属企業を問わず、ITに関わる人の密な連携を構築するとともに、デジタル人材不足の解消を後押しする方針を示した。
ジョーシスラーニングは「学んで、繋がる、情シスコミュニティージョーシスラーニング」をコンセプトに、企業の垣根を越えてITに関する知識の共有や学習を目指す。ITマネジメントとセキュリティ、人材育成をテーマとするコンテンツを勉強会やワークショップの形式で提供する。約1カ月前からプレ運用を開始しており、その際に行われた勉強会では、ベンダーがベストプラクティスの共有を行った。
松本恭攝 社長CEO
13日の記者発表会で、松本恭攝社長CEOは「DXの実現には、人、基盤、セキュリティの三つの要素が必要だが、当社のサービスだけでは人の要素を満たせない」と語った。アナログ業務の自動化やIT基盤、セキュリティについては、同社のITデバイスとSaaSの統合管理クラウドサービス「ジョーシス」を活用する。一方、人材育成は、ジョーシスラーニングを中心に支援していく考え。
今後はスタートアップから大企業、中小企業、SaaSベンダー、ITコンサルタント、地方自治体、教育機関など、ITに関わるさまざまな人をつなぐエコシステムを構築し、それぞれの組織向けのプログラムも作成していく。収益化が目的ではないため、ジョーシスのユーザー以外もコンテンツに触れられるようにする。
(大向琴音)