ユーザックシステムは10月14日、パートナー向けイベント「名人パートナーフォーラム2022Fall」を開催した。新たにパートナー向けプログラム「セミナープログラム」と「アセットプログラム」を開始したことや、EDI製品などで構成する「名人シリーズ」の最新動向を紹介した。
石井伸郎 会長
イベントの冒頭、石井伸郎会長は「当社は、数年前から事業の軸足をシステム開発からパッケージ製品の提供に移した。そのため、パートナーとの広い付き合いをしていくことが重要だ」と語った。
セミナープログラムでは、パートナーがセミナーを開催する際、ユーザックシステムが企画や集客をはじめ、Webセミナーの場合では配信準備、リード情報の管理などを一緒に行う。セミナーの企画はユーザーが行うが、その後の工程はユーザックシステムとともに実施するなどカスタマイズも可能だという。加えて、ユーザックシステムがセミナーを開催する際に、パートナーが相乗りする形で参加し講演できる取り組みも行うとした。
一方のアセットプログラムは、ユーザックシステムが自社で活用している販促資料やオンラインコンテンツをパートナーに提供する。Webサイトでダウンロードする形で展開し、利用申請の手続きなどのプロセスをなくすことで容易に使用できる。
小ノ島尚博 社長
名人シリーズは、2022年1月に施行された改正電子帳簿保存法に合わせて機能を拡充。EDIシステム「EOS名人.NET」に、電子取引データを制度要件に合わせた状態でクラウド上に保管する「電帳法対応クラウドオプション」を追加したことなどを発表した。同社の小ノ島尚博社長は「(改正電子帳簿保存法への対応の)猶予期間が23年12月で終了するため、今後は駆け込み需要も発生する。名人シリーズの利用を促進し、企業のデジタル化を支援する」と抱負を述べた。
(岩田晃久)