エイトレッドは7月12日、ワークフローシステム「AgileWorks」の12年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「R3.0」の提供を8月4日から開始すると発表した。APIの提供や全文検索、承認件数とリードタイムの集計機能などを実装した。顧客に対して、データを活用した意思決定の迅速化を訴求していく考えだ。
新バージョンで提供されるAPIを活用することで、顧客管理や在庫管理などさまざまなシステムで存在するワークフローのデータをAgileWorksに統合できるため、管理が容易になるのに加えて、データ連携も円滑になるとした。
岡本康広社長(左)と佐藤拓良取締役
全文検索機能では、過去の申請書類だけでなく、その際に添付された資料も検索対象とすることで、新たな経営判断をする際、過去の施策との比較や判断結果の振り返りが簡単にできるという。加えて、承認件数やリードタイムを集計し可視化できるようにしたことで、時間が掛かっているプロセスを洗い出し改善が図れるとしている。
そのほかにも、スマートフォンアプリのリリースやビジネスチャットとの連携が可能となったことで、場所を問わずに意思決定に関する業務が行えるとした。
佐藤拓良・取締役兼プロダクト開発・カスタマーサクセス部長は「新機能により、データを活用した意思決定ライフサイクルを実現する。お客様の意思決定DXに貢献していきたい」と力を込めた。
今後は、顧客ニーズに合わせた新機能の追加などを目的に、年2回のアップデートを実施する予定だ。
岡本康広社長は「申請・承認は業務の中心になってきており、業種、業界、企業規模を問わずに存在する。広がりつつあるワークフロー市場に対していろいろなチャレンジをしていく」と述べた。
(岩田晃久)