バックアップ製品などを提供する米Rubrik(ルーブリック)の日本法人であるRubrik Japanは9月1日、記者説明会を開催、ゼットスケーラーとキンドリルジャパンとの協業について説明した。ゼットスケーラーとはプラットフォームを連携させ、データ保護ソリューションを展開し、キンドリルジャパンとは構築や運用を行う。石井晃一・カントリーマネージャーは「今後もセキュリティ領域におけるトップベンダー、サービスをデリバリーするSIパートナーとの連携を進め、パートナーエコシステムを強化する」と述べた。
Rubrik Japan 石井晃一 カントリーマネージャー
ゼットスケーラーの金田博之・代表取締役エリアバイスプレジデントが両社の製品連携について説明。ランサムウェア攻撃において、二重脅迫の手口が拡大しており、データの破壊と流出の観点からセキュリティを強化する必要があるとし、「連携することで、データの破壊への対応はバックアップを提供するルーブリック、流出の面では当社のDLP(データ漏えい防止)機能で防ぐことができる。連携による強固なデータ保護をお客様に提案する」とアピールした。
ゼットスケーラー 金田博之 代表取締役
キンドリルジャパンの理事でセキュリティ&レジリエンシー事業部の増田博史・事業部長は、運用面において、サイバー攻撃によりシステムがダウンするケースが年々増加傾向にあるとし、サイバーレジリエンス(サイバー攻撃に対する抵抗力や回復力を高める能力)を重視した対策が必要だと解説。「(サイバーレジリエンスの強化のために)ルーブリックとゼットスケーラーが連携し、先進的な取り組みをしていくのはセキュリティ市場において重要
なことだ。当社も歓迎している」と語った。
キンドリルジャパン 増田博史 事業部長
説明会では、ルーブリックの国内の顧客動向にも言及し、今年は、ランサムウェア攻撃対策を目的に医療業界での製品利用が急増していることを明らかにした。
(岩田晃久)