データビークルは、データ分析に必要なデータセットを自動生成できる新製品「dataExpress」を11月上旬に発売する。複数のデータソースを元にして、分析したい項目に合わせたデータを自動生成できるツールで、ノーコードでのデータ加工が可能なため分析のスキルを問わず誰でも使える点が特徴。データ分析の際にデータの準備を行うための時間を短縮できる。同社はパートナーを拡充し、間接販売での拡販を目指す。
油野達也
CEO
データ分析までの時間短縮
datExpressに社内のデータをアップロードすると、BIなどの分析ツールで利用可能なかたちのデータを自動生成する。ユーザーはノーコードで入力データを入れるだけで利用できるため、時間とコストがかからないのがメリットとなる。あらゆる業種に対応可能で、製造、製薬、金融、流通など既存の顧客をベースにした展開を想定している。料金は初期費用20万円、月額40万円を予定。
油野達也代表取締役CEOは、データ分析が加速しない原因について「分析の前段階で、データ加工に時間がかかっている企業が多い」と指摘する。同社は、社内にデータサイエンティストがいなくてもデータ分析ができるSaaSサービス「dataDiver」を展開しているが、利用を希望する企業からは、データの加工に時間がかかり、うまく活用できないという声が多く寄せられていたという。新製品はこの課題を解決し、データ分析を支援する。
パートナーを拡大し間接販売に注力
新製品の販売に向け、新パートナープログラムを6月にスタートし、5社だった販売パートナーを25社に拡大した。パートナー網はさらに拡大させる意向で、50社程度まで増やしたい考え。これまで同社製品は直販が9割を占めていたが、3割ほどを間接販売に移行できるよう、パートナーとともに販売拡大を目指していく。(堀 茜)