業務管理基盤を提供する米Smartsheet(スマートシート)日本法人は2月7日、SB C&Sと国内初のディストリビューター契約を締結したと発表した。同社の嘉規邦伸社長は「今後は原則的に100%間接販売での拡販を通して日本の労働者の働き方を楽にする」と意気込み、パートナーとの協業でビジネスの拡大を目指す考えを示した。
嘉規邦伸 社長
同社が提供する業務管理基盤は、シート機能によって業務やプロジェクトにおけるタスクやスケジュール、共同作業の管理が可能。管理者向けのレポートやダッシュボード機能、社外とのコラボレーション機能などを備える。また、ワークフローのテンプレートを100以上用意するほか、ノーコードで作成もできる。エンタープライズ向けの機能が強みとし、嘉規社長は「特に建設や製造といった複雑な工程を持つ業種との親和性が高く、業務の標準化や可視化を支援する」とアピールした。
SB C&Sは今後、SaaSの専任部隊である「Cloud Service Concierge」が扱うコラボレーション領域の注力商材として販売する。パートナーに対しては、製品のレクチャーや営業、マーケティングの支援に加え、同部隊が扱うさまざまなSaaS製品と連携させた提案を進める。
嘉規社長は「本社とも話し合い、顧客に最も早く製品を届け、支援するにはパートナー経由が有効だと判断し、直販から間接販売へ軸足を寄せた。今後は、SB C&Sが持つ全国1万3000社の販売パートナー網を活用して、幅広く顧客を支援する」と力を込めた。また、「各パートナーは業界に応じたテンプレートの作成や、保有する商材と組み合わせた独自のサービスやオファリングを構築でき、他社との差別化になる」と訴えた。
(大畑直悠)