一方、こうした急成長によって差し迫った課題となったのが、営業活動での案件管理のデジタル化とデータ分析。従来、案件管理はExcelを用いて一つの案件に携わる複数のメンバーが各々に重複して作成・管理していた。テンプレートこそ統一していたものの、金額をはじめとする各情報はメンバーの捉え方に基づいてバラバラに記載され、手作業による集計は多くの手間と時間を費やしていた。そこで、他の業務システムのプラットフォームとしてすでに運用しているエンタープライズ・ローコードプラットフォーム「intra-mart」と柔軟に連携でき、パッケージとして基本的な機能を備え、カスタマイズによって自社の営業スタイルに合わせた仕様で実装が可能なDPS for Salesを採用した。
DPS for Salesの導入による案件管理のデジタル化によって、AGSグループでは、「データの入力規則の統一による属人性の排除」「受注の確度や金額を正確に把握するための集計作業の標準化と効率化」「属人化を排除した集計作業で経営リスクを軽減し、正確性を担保した数値に基づく適切な経営判断」「成約または失注したすべての案件のデータ分析による新たな受注機会の創出」といった効果を期待している。