アズジェントとイスラエルのLayerX Security(レイヤーエックス・セキュリティ)は、ディストリビューター契約を結び、Webブラウザー向けセキュリティー製品「SecureLayer Browser Extension」の国内販売の強化を進めている。フィッシング攻撃対策や、利用するSaaSの可視化などが容易にできることを訴求し、顧客獲得を目指す。
SecureLayer Browser Extensionは、Webページが読み込まれた際に、コンテンツの内容や構造などをAIが解析し、フィッシングサイトといった悪意あるサイトだった場合、接続をブロックする。ポリシー違反のユーザー操作の検知が可能で、例えば、生成AIサービスや翻訳サイトに重要な情報がアップロードされるのを阻止するなど、情報漏えい対策の強化も図れる。また、SaaSの利用状況の可視化やアクセス制御機能により、シャドーIT対策ができるという。
LayerX Security オア・エシェド Co-Founder & CEO
「Google Chrome」「Microsoft Edge」などの主要ブラウザーにプラグインするだけで実装できる。
レイヤーエックス・セキュリティのオア・エシェド・Co-Founder&CEOは「ブラウザーを通じて業務を行う機会が増えているが、(ブラウザーが)乗っ取られてしまった場合、重要な情報が流出してしまうため、セキュリティーを強化しなければならない」と強調した。
アズジェントの執行役員の津村英樹・プロダクト営業本部長は「中小企業は予算の関係でCASB(Cloud Access Security Broker)などによるブラウザーセキュリティー対策を実装するのが難しい。SecureLayer Browser Extensionは、低コストでCASBと同じようなコンセプトでセキュリティー強化ができる」と説明した。今後は、MSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)のサービスに組み込むなどして拡販していく。
(岩田晃久)